ドリルドライバーとインパクトドライバーを比較してみよう
ドライバーには、ドリルドライバーやインパクトドライバーがあるけれど、その違いはご存じでしょうか?
構造や用途などについて、ドリルドライバーとインパクトドライバーとのざっくりした違いを比べてみました。
結局、なにができて、なにができないのかがわかってもらえたら!
ドリルドライバーとインパクトドライバーとで、できること、できないこと
まずは簡単にドリルドライバーとインパクトドライバーとのおおまかな用途の違いわかりやすく表にしました。例外もあるけれど、一般的な例として参考にしてください。
ドリルドライバー/インパクトドライバーのできること一覧
ドリル ドライバー | インパクト ドライバー | ||
ねじ締め力 | 強いねじ締め | △ | ◎ |
やや弱いねじ締め | ◎ | △ | |
穴明け材料 | 鉄 | ◎ | 〇 |
木 | ◎ | 〇 | |
調整 | ねじ締め力 | ◎ | △ |
回転速度 | ◎ | △ 機種による | |
固定(できると用途が広がる) | スイッチ固定 | × 自己解決* | △ 機種による |
ドリルスタンドへの固定 | × 自己解決* | △ |
*自己解決については、下の記事を参考にしてください
ドリルドライバーとインパクトドライバーの違いをもう少し詳しく
ドリルドライバーの特徴
ドリルドライバーは、インパクトドライバーに比べてパワーが弱く回転速度が速い。
パワーを調整する「トルク制御」には、クラッチの仕組みが組み込まれており、繊細な調整ができる仕組みになっている。また、使用中の振動は少なく扱いやすい。
ドリルドライバーのチャックには、 キーレスチャックが採用されている。キーレスチャックでは、筒状だったり六角形状だったりといった様々な形や大きさの工具やツールをチャックして固定できる特徴がある。そのため、電動ドライバーには、固定して使用する工具やツールに制約が少ない。
インパクトドライバーの特徴
パワーを生むのに振動を利用しており、パワーが強い(トルクが高い)。回転する速度でパワーを調整しているので、細かなパワーの調整(トルク制御)は難しいです。
インパクトドライバーのチャックは¼インチ六角ソケットのみ適用している。
固い材料にも使うことができ、負荷が高い長いネジも簡単に打ち込める。使用に慣れた職人さん向き。
ドリルドライバーとインパクトドライバーにおすすめの人
インパクトドライバーは職人さん向き、ドリルドライバーは家庭DIY向き。家庭用に使う場合にはまずドリルドライバーを採用して、必要になったらインパクトドライバーを買うのもおすすめ。